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「ポップアップ型」vs「ゲートウェイ型」選ぶべきメール誤送信対策は?

2025.09.29 2025.09.29

こんにちは。株式会社クオリティアです。

日々の業務で欠かせないメール。しかし便利な一方で、「宛先を間違えて送信してしまった」「添付ファイルを誤って選んでしまった」といった誤送信トラブルは、どの企業でも起こり得ます。一度発生すれば、情報漏えいや顧客との信頼関係の損失など、取り返しのつかない事態につながることもあります。

そこで注目されるのが「メール誤送信防止サービス」です。中でも「ポップアップ型」と「ゲートウェイ型」の2種類はよく比較される選択肢ですが、果たしてどちらを選ぶべきなのでしょうか。

本記事では、それぞれの仕組みと違いを整理した上で、より効果的に誤送信を防げる方法を具体的に解説します。さらに、ゲートウェイ型サービス「Active! gate SS」の活用事例もご紹介します。

なぜメール誤送信対策が必要なのか?

メールは日々の業務に欠かせない連絡手段であり、社内外のやり取りを支えるインフラの一つです。しかし便利である一方、人の操作による「誤送信」というリスクを常にはらんでいます。誤送信は単なる“うっかりミス”では済みません。送信先の間違いや添付ファイルの選択ミスが、重大な情報漏えいにつながることも少なくありません。その結果、

✓顧客情報や機密情報の外部流出
✓取引先との信頼関係の毀損
✓法的責任や金銭的損失

といった深刻な問題を引き起こす恐れがあります。実際、情報漏えいインシデントの中でも「メール誤送信」は常に上位にランクインしており、多くの企業が対策を急務としています。

メール誤送信対策の種類の違い 

誤送信を未然に防ぐ方法として、多くの企業が「メール誤送信防止サービス」を導入しています。その仕組みは大きく分けて次の2種類です。

・ポップアップ型
クライアントソフト(例:Outlook)にアドオンとして組み込まれ、送信直前にポップアップで確認を促す方式です。操作は利用者本人に委ねられます。

・ゲートウェイ型
社内から外部に送信されるメールを、サーバー側で一旦受け止め、条件に応じて保留・変換・ブロックなどを行う方式です。利用者任せにせず、組織全体でコントロールができます。

要するに、ポップアップ型は「ユーザーの注意力に依存する仕組み」、ゲートウェイ型は「ルールと仕組みで制御する仕組み」と整理することができます。

メール誤送信対策の種類の違い

なぜゲートウェイ型が効果的なのか? 3つの要素で徹底比較

ここからは、実際の業務シーンを踏まえながら、両者を3つの観点で比較してみましょう。

1. インターバルの長さ
メール送信後すぐに「しまった!」と気づいた経験は誰にでもあるのではないでしょうか。ゲートウェイ型では、送信後すぐに外に出るのではなく、一時的に保留する「送信保留機能」を備えられます。その間に冷静に再確認できるのは大きな利点です。

ポップアップ型:送信直前の一瞬で判断を迫られるため、見落としや思い込みが残りやすい
ゲートウェイ型:一定の保留時間を設け、落ち着いて再確認できる

2. 試行回数の少なさ
「確認してください」と毎回出されると、人は次第に確認作業を惰性で行ってしまいます。

ポップアップ型:送信のたびに表示 →繰り返しによる“確認疲れ”で逆効果に
ゲートウェイ型:条件に合致したときのみ介入 →本当に必要な場面だけ注意喚起

無駄な確認を減らすことで、効果的にリスクをコントロールできます。

3. 慣れによるリスクの低減
どんなに便利な仕組みも、毎回同じ操作を繰り返すと「慣れ」で形骸化してしまいます。

ポップアップ型:常に同じ確認 →“反射的にOK”を押す習慣がつく
ゲートウェイ型:条件ごとに動作が変化 →ユーザーが注意を保ちやすい

長期的な運用を考えた場合、ゲートウェイ型の方がリスク抑止力を持続させやすいと考えられます。

ゲートウェイ型が有効

「Active! gate SS」の活用事例

実際にゲートウェイ型サービスである弊社のメール誤送信防止 「Active! gate SS」 を導入することで、どのような課題が解決できるのか。代表的な事例を3つご紹介します。

事例1. 機密情報の誤送信対策
課題:
顧客の連絡先を含むファイルをメールで送付する業務があり、万が一の誤送信を防ぎたい。

解決策:
外部アドレス宛てで、添付ファイルに電話番号が含まれている場合に、メールを一時保留し、添付ファイルをWebダウンロード形式に自動変換する。

事例2 . 一斉配信時のアドレス漏えい防止
課題:
不特定多数へのメールの一斉配信業務で、アドレスの漏えいを防ぐためにBcc配信を徹底したい。

解決策:
「お客様各位」などのキーワードが含まれるメールや、To/Ccに一定数以上の外部アドレスが含まれているメールを、自動的にBcc強制変換するルールを設定する。

事例3. PPAP(添付ファイルのZip暗号化送信)問題への対応
課題:
Zip暗号化ファイルの受け取りを拒否する取引先が増えてきたため、盗聴対策を維持しつつ、負担の少ないファイル共有方法を導入したい。

解決策:
TLS確認機能により、受信側のメールサーバーがTLS暗号化通信に対応しているかを確認し、対応していればそのままファイルに暗号をかけずに送信。対応していない場合は添付ファイルをWebダウンロード方式に自動で切り替える。これにより、受信者側の手間を増やすことなく、盗聴対策も実現。

いずれの事例も、ユーザーの「注意力」に依存するのではなく、ルールと仕組みで誤送信を未然に防いでいる点がポイントです。

まとめ

メール誤送信対策において、ポップアップ型はユーザーの慣れや確認疲れによるリスクがあります。それに対し、ゲートウェイ型はメールの送信経路を組織全体で管理し、インターバル、試行回数、慣れのリスクを効果的に低減できるため、より確実な誤送信対策が可能です。

多くの企業に選ばれるメール誤送信防止サービスをお探しであれば、弊社の「Active! gate SS」などの多機能で柔軟な運用が可能なゲートウェイ型のサービスをぜひご検討ください。
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