こんにちは。株式会社クオリティア マーケティング部です。
サイバー攻撃の脅威は高まり、企業はそのリスクを正確に把握して対策をする必要があります。サイバー攻撃への知識が不足していると、思わぬ被害につながり、大きな損失を被る可能性も否定できません。本記事ではサイバー攻撃の基本と種類、必要な対策について解説します。
サイバー攻撃の脅威を把握するためには、まず「サイバー攻撃とは何か?」という基本の理解が重要です。以下では、サイバー攻撃の概要について解説します。
サイバー攻撃とは、主にネットワークを通じてデバイスに攻撃することを意味します。インターネットから企業や個人のデバイスに攻撃し、さまざまな不利益を与えることが確認されています。インターネットからサーバーやルーターなどのネットワーク機器に侵入し、攻撃を実行するケースも増えています。
企業はサイバー攻撃によって多くの被害を受ける可能性があるため、事前に危険性の把握が必要となります。
サイバー攻撃は、主にサーバーなどのネットワーク機器を対象に行われます。サーバーへの攻撃によってデータが破損したり、情報が盗まれたりといった、さまざまな被害に発展する可能性があるでしょう。サイバー攻撃への対処時には、サーバーやルーターといったネットワーク機器に関する知識を社内で共有し、攻撃に備えたセキュリティ環境の整備が求められます。
サイバー攻撃に備えるには、攻撃の目的について理解することも重要です。なぜサイバー攻撃が実施されるのかが分かれば、相手の狙いに沿った対策が可能です。以下では、サイバー攻撃の主な目的について解説します。
企業のサーバーやデータに不正アクセスし、機密情報の窃取をすることがサイバー攻撃の目的です。不正アクセスを許すと自社の情報が筒抜けになり、外部から無防備な状態となります。結果的に情報漏えいによって顧客や取引先に被害が出たり、自社の信用が落ちたりといったリスクにつながります。
企業は不正アクセスを防止する対策と、アクセスされても情報を守れる環境整備が必要です。
昨今は「ランサムウェア」と呼ばれるマルウェアを用いて、金銭を目的とした攻撃も増えています。ランサムウェアに感染すると社内のシステムがロックされたり、ファイルが暗号化されたりして、通常通りに利用できなくなります。攻撃者はその解除のために金銭を要求し、企業から莫大な身代金を奪うケースが多いです。
サイバー攻撃について知るには、昨今の動向を確認することも重要です。以下では、サイバー攻撃の動向や最新情報を紹介します。
警視庁の「令和4年におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について」を参考にすると、サイバー犯罪の検挙数は毎年増えています。2022年は12,369件が検挙されていて、その数は今後も増加する可能性が懸念されています。多くの企業が攻撃の対象になり得るため、早期に対策を考案することが求められます。
参考:令和4年におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について|警視庁
サイバー攻撃が増加する一方で、ランサムウェアによる被害は令和2年の下半期以降、減少が進んでいます。これは企業がさまざまな対策を実施し、ランサムウェアによる攻撃を防いでいる効果が出たことが、要因だと想定できます。対策によってサイバー攻撃の被害は防止できるため、積極的に必要な環境整備を進めることが推奨されます。
参考:令和4年におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について|警視庁
サイバー攻撃には、さまざまな種類・手法があります。それぞれのリスクや攻撃パターンを理解し、適切な対処をすることもポイントです。以下では、サイバー攻撃の主な種類と手法について解説します。
「Emotet」とは、メールを媒体にして感染し、遠隔操作による攻撃を実施する手法です。2019年から2021年前半にかけて爆発的に流行し、多くの企業が情報漏えいやスパム配信の踏み台にされるなど、多くの被害を受けました。Emotetはメールに添付されたマルウェアが含まれるファイルを開くことで感染するため注意が必要です。
「サプライチェーン攻撃」とは、企業のサプライチェーン(商品が消費者の手元に届くまでの流れ・経路)を利用したサイバー攻撃です。サプライチェーン攻撃では大企業をターゲットにする際に、まず比較的セキュリティが甘い子会社や取引先に攻撃を仕掛け、情報を引き出します。そのうえで大企業の攻撃に必要な情報を使い、セキュリティを突破する方法を指します。
「水飲み場型攻撃」とは、Webサイトを改ざんして、不正なプログラムを通して感染させるサイバー攻撃です。企業が頻繁に利用するWebサイトを把握したうえで、攻撃者はそのサイトに悪意のある不正プログラムを設置します。アクセスすると不正プログラムによってマルウェアに感染し、情報漏えいやデータ破壊などの被害に発展する可能性があります。
「ゼロデイ攻撃」とは、発見された脆弱性への対応が済む前に、攻撃を仕掛ける方法を指します。OSやソフトウェアの利用時には、ユーザーに不利益となり得る脆弱性が確認されるケースがあります。サービスの提供側は、速やかに脆弱性に対処するアップデートパッチを配信しますが、そのパッチをあてるまでにはタイムロスが発生します。
その時間を利用して脆弱性をつき、不正アクセスや情報の抜き取りなどを行うのがゼロデイ攻撃です。
企業は数あるサイバー攻撃に対応するために、対策を実施する必要があります。以下では、サイバー攻撃を防ぐための基本的な対策方法を解説します。
システムをアップデートして最新の状態を保つことは、サイバー攻撃に対応する基本的な対策です。アップデートを怠ると、脆弱性が放置され、攻撃の対象となる恐れがあります。OSやソフトウェアがアップデートパッチを配布したら、素早く適用させる体制を社内に構築することが重要です。
ID・パスワードの管理方法を見直し、攻撃されても簡単に突破されない環境構築も対策の1つです。IDやパスワードが簡易的なものだと、サイバー攻撃を受けた際に被害が拡大する恐れがあります。複雑なパスワードに設定したり、情報にアクセスできる方法を制限したりといった対策が、万が一のサイバー攻撃から身を守る手段となります。
サイバー攻撃に対応するには、高度なセキュリティ体制が必要です。セキュリティソフトを導入し、安全性を確保することも対策につながります。定期的にセキュリティソフトを見直し、より高度な製品に乗り換えていくことも考えられます。
どれだけセキュリティを高めても、使用者がサイバー攻撃の危険性を認識していないと、被害が発生する恐れがあります。そこで従業員のセキュリティリテラシーを向上させ、危険な行動を制限することもポイントです。例えば「不審なURLはクリックしない」「身元不明のファイルは開かない」など、感染のリスクがある行動を事前に伝えて行動を抑制します。
サイバー攻撃への対策を実施する際には、いくつか注意すべきポイントがあります。以下では、サイバー攻撃への対策時における注意点を紹介します。
サイバー攻撃は進化し、新しい手段による被害も増えています。そのため万全な備えをしたつもりでも、すでに対策が陳腐化している可能性もあります。企業のセキュリティ担当者は最新の情報をチェックし、サイバー攻撃の脅威に備え続ける必要があります。1度対策をして終わりではない点に、注意が必要です。
シーンごとに専用のサイバー攻撃対策を行うことも、重要な施策となり得ます。例えばメールの送受信におけるセキュリティを高めるために、専門のソフトを導入することが検討されます。特に社内で重要な情報を取り扱う分野や、サイバー攻撃の経路となりやすいポイントは、意識して対策することが重要です。
サイバー攻撃による被害は、ときに企業に深刻なダメージを与えます。情報漏えいやデータの破壊などは、経済的にも時間的にも大きな損失となるため、状況によっては事業継続が困難となる可能性もあるでしょう。サイバー攻撃の危険性やリスクをあらためて確認し、必要な対策について考える機会を設けるのがおすすめです。
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