こんにちは。株式会社クオリティア マーケティング部です。
本来送付するはずのアドレスとは違う場所にメールが送付されてしまうドッペルゲンガードメインの問題。
この記事では、ドッペルゲンガードメインとその対策について解説します。
★最後まで読むと「ドッペルゲンガードメインをさがせ」の答え合わせができます
「ドッペルゲンガー」とは、自分の姿を目撃する幻覚の一種です。神話や伝説でドッペルゲンガーを見ることが死の前兆とされており、超常現象としても扱われることがあります。このことからあるドメインにそっくりなドメイン名のことを「ドッペルゲンガードメイン」と呼ぶようになりました。
打ち間違いなどによってドッペルゲンガードメイン宛になってしまったメールは想定とは違う宛先に送付されることになります。そのためドッペルゲンガードメインの存在は情報漏えいの潜在的なリスクになります。単純なアドレス間違いであれば宛先不明として送信者に対してエラーメールが送付されますが、ドッペルゲンガードメインが存在した場合はエラーメールが飛ばないので通常通りメールが配送されたと勘違いしてしまいます。そのため気付かずに継続的にドッペルゲンガードメインにメールを送付し続けてしまうこともあります。
また中には有名なドメインのドッペルゲンガードメインを狙って取得し、誤送信メールによって情報搾取するような悪意のある業者も存在しています。
実際に2023年にも、とある大学で職員がGmail宛にメールを自動転送しようとしたところ、「@gmeil.com」宛に設定してしまい個人情報を含む情報が流出するなどの事件も起こっています。この事例では5年以上に渡り転送を続けていたとされており、ドッペルゲンガードメインの恐ろしさがわかります。
例:正)gmail.com 誤)gmai.com
脱字によってドッペルゲンガードメインになってしまうケースです。「●●.co.jp」のドットが抜け「●●co.jp」となるパターンあります。
例:正)gmail.com 誤)gmeil.com
スペルの勘違いによってドッペルゲンガードメインになってしまうケースです。
例:正)gmail.com 誤)gmai1.com
「lと1」や「oや0」などの誤認しやすい文字によってドッペルゲンガードメインになってしまうケースです。
例:正)gmail.com 誤)g-mai1.com
「‐(ハイフン)」や「_(アンダーバー)」などの記号を追加することによってドッペルゲンガードメインになってしまうケースです。
ドッペルゲンガードメインを取得することはルール上問題ないため、ドッペルゲンガードメインを無くすことはできません。そのため送信側が送付しないように対策する必要があります。ここではドッペルゲンガードメインへの送付をしないための対策をご紹介します。
ドッペルゲンガードメインは誰にでも起こりうるリスクです。まずはその存在を周知して社内で注意喚起を行う必要があります。その際は単にメールの誤送信が起こる可能性だけなく、情報漏えいの可能性とそれに気付きにくい特性があることを伝えておく必要があります。
ドッペルゲンガードメインへの対策は送信前にアドレスをしっかりと確認することが有効です。多くのメールでは過去に送付したアドレスを自動で入力してくれる機能が付いています。過去に送付していたアドレスがドッペルゲンガードメインだった場合継続して送付してしまう危険があるので、送付時にはアドレスを確認することを習慣化することが大切です。
既知のドッペルゲンガードメインについてはメールシステム側でフィルタリング(送信拒否)の設定を行うことで送付をシステム的に止めることが可能です。有名なドッペルゲンガードメインなどを事前に設定しておくことで送付を食い止めることができます。
本格的に対策を行う場合は、メール誤送信防止サービスを利用する必要があります。メール誤送信防止サービスはうっかりミスなどで起こるメールの誤送信を防ぐ機能があり、人だけでは見落としてしまう部分をシステムで防ぐことができます。ドッペルゲンガードメイン対策でメール誤送信防止サービスを選ぶ際は特に宛先チェックの機能が充実しているサービスを選択することがお薦めになります。
ドッペルゲンガードメイン対策には、クラウド型メール誤送信防止サービスActive! gate SSがお薦めです。ドッペルゲンガードメイン対策で重要になる宛先確認は、単純にチェックするだけではなく、虫食いになったアドレスに再度ドメイン部分を入力すると言ったひと手間加えた設定も可能なので、強制的にドメイン部分をユーザーに再確認させることが可能です。その他にもメール・添付ファイルからの情報漏えいを防止する機能が豊富にありますので、ドッペルゲンガードメイン対策にもっとも適しているサービスだと言えます。
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