情報化社会の成長が進むにつれて、世の中に飛び交うメール攻撃の数も増加しています。受信ボックスに届いてしまった、これらメール攻撃の添付ファイルやURLをうかつに開いてしまうと情報漏えいやウイルス感染などのリスクがあります。
本記事では、メール攻撃の代表であるなりすましメールについての理解度テストを掲載して、その問題からなりすましメールを見抜くポイントを解説していきます。
この後、上記の問題の回答／解説を掲載していますので、確認したい方はここで一度ストップして考えてみてください。
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「正規メール」と「なりすましメール」を見比べた際の相違点5つについて解説していきます。
まずはメールアドレスのドメイン部分です。正規メールはクオリティアのドメイン「＠qualitia.com」となっていますが、なりすましメールは「＠gmoil.com」となっています。あやしいメールを確認する際は、まずはメールアドレスを確認しましょう。「gmail」が「gmoil」になっているような似た文字に置き換えられているドッペルゲンガードメインなども存在しているため、注意して確認する必要があります。またメールに表示されているメールアドレスであるヘッダーFromは送信者が簡単に設定可能なので、正しいメールアドレスが表示されている場合でも注意が必要です。
BIMIとはBrand Indicators for Message Identificationのことでメールアドレスのアイコンにロゴを表示する仕組みのことです。正規メールではクオリティアのロゴが表示されているのに対し、なりすましメールには名前の頭文字が表示されています。BIMIはDMARCなどの認証が成功したメールに表示されるため、なりすましメールではないことを視覚的に確認できます。国内ではまだBIMIの導入は少ないですが今後導入が進むことが予測されています。
正規メールではそのままファイルが添付されていますが、なりすましメールではファイルが暗号化されています。暗号化された添付ファイルは受信時のメールセキュリティシステムでウイルスチェックができないため、悪意のある攻撃者がウイルス付きのファイルを送付している場合があります。最近では脱PPAPが進んできており、暗号化ファイルで送付する機会は少なくなってきています。そのためファイルが暗号化されている場合は注意する必要があります。
エンベローブFromはメールのヘッダーに記載されている送信元メールアドレスを示す項目です。正規メールでは表示名であるヘッダーFromのアドレスと一致していますが、なりすましメールでは表示名と異なっています。ただし、メールに表示されているアドレスと同様にエンベローブFromも送信者が簡単に設定可能なので、表示されているアドレスと同じであっても注意は必要です。
また外部サービスを利用してメールを送付している場合など、正規のメールであってもエンベロープFromとヘッダーFromが異なる場合もあります。
経路情報はエンベローブFromと同様でヘッダーに記載されている受信したメールが、どのようなサーバーを経由してきたが記録されている項目です。多くのなりすましメールは、警察などの捜査機関をかく乱するために海外のサーバーを経由して送付されるため、IPアドレスの所属する国などを確認することで怪しいメールを見分けることができます。
以上、5つの特徴を正解することはできたでしょうか。
④⑤はヘッダー情報という表示されていない部分であったため、少しずるい問題でしたがなりすましメールはずる賢い手法を使って受信者を騙そうとしてきます。見えている部分だけでなく普段見えない部分にも注目して、なりすましメールを見極めましょう。
クラウド型標的型メール攻撃対策サービスActive! zone SSの国名表示機能は、添付ファイルの分離画面や本文のテキストにヘッダー情報の経路国情報を記載する機能です。
普段は意識していない経路情報を普段から見ることで普段と違った経路で送付されるなりすましメールに気付きやすくすることができます。
国名というユーザーに知らせるため、ヘッダー情報の見方がわからないという一般的なユーザーにもわかりやすく会社全体のリテラシーの向上に直結します。
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