こんにちは。株式会社クオリティア マーケティング部です。
近年「Emotet」の被害は拡大し、さまざまなリスクを企業に与えています。企業はEmotetに感染するデメリットを理解し、必要な対策を取ることが重要となるでしょう。本記事ではEmotetの概要や感染時のリスク、具体的な対策について解説します。セキュリティ対策の一環として、この機会にEmotetの特徴を把握してみてください。
Emotetの危険性や感染時のリスクを把握するには、まず「Emotetとは何か?」という疑問を解消する必要があります。以下では、Emotetの基本について解説します。
Emotet(エモテット)とは、悪意のあるソフトウェアを意味するマルウェアの1種です。メールなどを介して企業の内部に侵入・感染し、攻撃をするマルウェアとして広まっています。近年はマルウェアの危険性が認知されているため、セキュリティ対策に乗り出す企業も増えています。
しかし、Emotetなどの個別のリスクに対して、知識を持っている企業は少ない傾向にあります。マルウェア全体ではなく、Emotetならではの特徴やリスクを確認し、必要な対策をとることも重要です。
Emotetが初めて確認されたのは、2014年です。その後、一時的にEmotetによる攻撃の頻度は減少しましたが、2021年11月ごろから再び活性化し始めています。2023年3月7日には、Emotetに感染するメールの存在も確認されています。
Emotetは過去の脅威ではなく、現在も警戒すべきマルウェアとして認識し直す必要があるでしょう。
Emotetへの理解を深めるには、その攻撃手段や仕組みの把握が必要です。Emotetがどのような攻撃を実施するのか知ることで、具体的な対策を考案しやすくなります。以下では、Emotetの攻撃手段とその仕組みを解説します。
Emotetは、主にメールを媒体にして攻撃する特徴があります。メールに添付されているファイルを開くことで感染します。メールの内容は巧妙に細工されていて、一目で怪しいものと判別できないこともあります。そのため安易にメールの添付ファイルを開かずに、警戒を怠らない意識が重要です。
Emotetの最大の攻撃の特徴は、メールに添付される暗号化ファイルの中身に潜んで攻撃することです。暗号化ファイルの中身に悪意あるマクロを埋め込むことで一般的なセキュリティソフトウェアの検知から逃れることが可能です。そのために、暗号化ファイルの中身まで検知できる対策を検討する必要があります。
Emotetに感染した結果、別のマルウェアを呼び込むこともあります。Emotetはマルウェアのプラットフォームのような役割を担えるため、感染をきっかけに複数の脅威に晒される可能性が高いです。複数のマルウェアに感染すると、それぞれのリスクに対処する必要があるため、時間と労力が増えます。
状況によっては事業が停滞し、大きな損失を招くケースも考えられます。
Emotetに感染した場合、さまざまなリスクが懸念されます。事前にリスクの種類を確認し、危険度を把握しておくこともポイントです。以下では、Emotetに感染した場合のリスクを解説します。
Emotetに感染すると、企業情報が流出するリスクがあります。事業で使用しているアカウント情報やブラウザーに登録されている情報、クレジットカード情報など多くの情報流出の可能性が懸念されるでしょう。どの情報が流出しているのか把握することは困難なため、Emotetに感染したら、関係する情報のすべてを変更・消去しなければならないケースもあります。
Emotetに感染すると、自社のパソコンがスパムメールを送信する装置として使われることもあります。顧客や取引先にEmotetが混入されたメールが送信され、被害が拡大することも懸念されます。Emotetの被害者で留まらず、関係者に迷惑をかける加害者になってしまう点も、Emotetに感染するリスクとして捉えられます。
Emotetに感染すると、社内のネットワークを通してほかのパソコンなどに侵入する可能性があります。Emotetには自己増殖の機能があり、放置していると社内全体に被害が拡大することも考えられます。Emotetへの感染が疑われる際には、被害の拡大を防ぐために早急な対策が必要になります。
感染が広がると部署全体のシステムが使えなくなったり、社外に影響を与えたりする可能性も高まります。
Emotetの感染が確認された場合、企業は早急に必要な対策をとる必要があります。しかし、対策の方法が分かっていないと、具体的な行動に移るまで時間がかかる可能性もあるでしょう。以下で紹介するEmotetの感染時の対策を参考に、素早く行動できるように備えてください。
Emotetに感染したら、対象のデバイスをネットワークから遮断して隔離します。ほかのデバイスとのつながりを断つことで、被害の拡大を防げます。Emotetおよびマルウェアの感染が疑われる際には、まずネットワークから遮断することを第1に考えましょう。感染媒体を隔離することで、冷静にデバイスの確認や被害状況の把握ができます。
Emotetへの感染が確認されたら、情報システム部など自社の担当者・部署に連絡します。情報システム部にEmotetに感染した場合のマニュアルや対策法があれば、指示を受けて適切な対処が可能です。Emotetなどのマルウェアの脅威への対策として、特別な知識・技術を持つ人材を集めた、情報システム部を充実させることも重要です。
Emotetに感染した時点で、アカウント情報などを盗まれている可能性があります。そのためアカウント情報や登録していたクレジットカード情報などを変更し、被害が起きる前に対策することもポイントです。考えられるすべてのアカウント情報を変更し、必要に応じて削除を実施します。情報を収集されてからでは遅いため、早急な対応が求められます。
1度Emotetに感染したデバイスは、バックドアが仕込まれて再度侵入されるリスクがあります。初期化してデータをすべて削除し、Emotetを完全に排除することも検討されます。初期化すれば当然デバイス内のデータもすべて消えるため、普段からバックアップをとっておくことが重要です。
クラウドサービスなどを活用し、定期的にバックアップできる環境整備もこの機会に検討してみてください。
Emotetへの脅威を理解し、感染しないための事前対策を進めることも重要です。Emotetは対策に力を入れることで、感染リスクを抑えられるマルウェアです。以下で紹介する対策を参考に、Emotetに感染しないための方法を確認してみてください。
従業員にEmotetの詳細やリスクを解説し、普段から危機意識を持つように促すのも対策につながります。安易に不審なメールを開かないように心がけるだけでも、Emotetへの感染リスクは下がります。まずはEmotetのことを従業員に説明し、危険性を周知させることから始めてみましょう。
最新のOSにアップデートして、脆弱性を排除することもEmotetの感染対策になります。アップデート情報はこまめに確認し、最新の状態を保てるように備えましょう。そのほか、「マクロの自動実行」を無効化したり、メールの監査ログを有効化して早期発見に備えたりといった方法も、Emotetへの対策時に検討されます。
メールの安全性を確保するセキュリティ環境を整備し、Emotetへの感染を防ぐのも対策の一環です。Emotetやマルウェアはメールを媒体とするケースが多いため、セキュリティソフトの存在は重要です。専門のセキュリティソフトを導入し、Emotetに感染しない環境を構築することが、対策の基本になるでしょう。
Emotetの対策時には、クオリティアが提供する「Active! zone SS」の導入がおすすめです。「Active! zone SS」とは、クラウド型の標的型メール攻撃対策サービスです。Emotetに利用される暗号化ファイルの中身まで検知可能で、問題の発生源を的確にブロックします。Microsoft 365やGoogle Workspaceなどの、クラウドメールサービスと簡単に連携できるため、スムーズな導入が可能です。
Emotetへの対策を実施する際には、専門のセキュリティとして機能する「Active! zone SS」の導入をぜひご検討ください。
Emotetはメールを媒体として感染するマルウェアの1種として、世界中で被害を発生させています。メールによるコミュニケーションは現在も必要であるため、企業はEmotetへの対策を考慮した、セキュリティ環境を構築する必要があるでしょう。この機会にEmotetの特徴やリスクを確認し、自社に必要な対策と環境整備を考えてみてください。
Emotetへの対策を進めるのなら、クオリティアの「Active! zone SS」が役立ちます。「Active! zone SS」なら特定の相手を狙った標的型攻撃メールに対しても、適切な対処が可能です。暗号化された添付ファイル内のマクロ除去や添付ファイルの画像化など、複数の機能が備わっているため、安全な環境をスムーズに構築できます。
この機会にクオリティアの「Active! zone SS」について、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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