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メールセキュリティ対策の重要性|送信・受信の対策や添付ファイルの危険性などを解説

2024.05.02 2024.04.26

メールの送受信においては、さまざまなリスクがあります。そのようなリスクに備えるには、メールセキュリティ対策が不可欠です。この記事では、メールセキュリティ対策の重要性や種類について解説します。無料のメールセキュリティソフトの危険性や、信頼できるソフトの選び方なども解説するため、ぜひ参考にしてください。

メールセキュリティ対策の重要性

企業はサイバー攻撃のリスクにさらされており、メールの送受信により被害が発生するパターンもよくあります。メールを利用したサイバー攻撃は日常的に行われているため、メールセキュリティ対策は重要です。

また、メールに記載しているURLにアクセスした際に、悪意をもった第三者がインターネットを介して社内のネットワークへ侵入するケースもあります。

【受信】メールセキュリティ対策

ここでは、メールを受信する際に必要なセキュリティ対策について解説します。

スパム対策

スパムとは迷惑メールのことです。ウイルスや詐欺サイトのURLなどを含む迷惑メールが大量に送信され、気付かずに開封やアクセスして被害が生じる場合があります。スパム対策においては、受信したメールのチェックによりスパムの存在を検知する必要があります。

スパム対策を導入すると、スパムと判断されたメールはユーザーが目にする前に隔離可能です。精度を高めるには、メールサーバーとメールソフトの両方で対策するとよいでしょう。

マルウェア対策

マルウェアとは、ユーザーに被害をもたらす悪意のあるソフトウェアです。たとえば、プログラムの一部を書き換えて複製したり、ネットワークを通して他のコンピューターに拡散したりします。

マルウェア対策を取り入れれば、メールや添付ファイルなどに含まれているマルウェアを検知して削除できます。それまでにない新しいマルウェアにも対策するには、サンドボックスの使用が効果的です。サンドボックス内では怪しいプログラムを試行でき、問題がないかチェックできます。

メール無害化

メール無害化は、メールに含まれている危険なファイルやURLなどを排除してからユーザーに閲覧させる方法です。攻撃できない形式に変換できるため、メールの内容そのものを安全に確認できます。具体的には、メールの内容や添付ファイルなどを画像化したりURLを無効にしたりして表示します。メール無害化は、スパム対策としても有効です。

添付ファイルを開きたい場合や、URLが有効な状態のメールが必要な場合は、個別にシステム管理者へ連絡してもとのメールを入手する必要があります。

メールに関する社員教育

メールの受信時のセキュリティ対策としては、社員教育も重要です。不審な点のあるメールは開かないよう徹底させる必要があります。操作上の人為的なミスは完全には防げないため、社員に対する教育には継続的に取り組むことが大切です。

また、サイバー攻撃の内容は変化するため、社員教育の内容も定期的に見直して更新しなければなりません。

【送信】メールセキュリティ対策

ここでは、メールを送信する際に必要なセキュリティ対策について解説します。

メール暗号化

メール暗号化は、メールの内容を暗号化して送信し、途中で第三者が閲覧を試みても中身が分からないようにする方法です。メール暗号化の方法としては「TLS/SSL」と「S/MIME」があり、どちらにも盗聴・なりすまし・フィッシング詐欺・改ざんを防止する機能があります。

「TLS/SSL」はブラウザとウェブサーバー間の通信データが暗号化され、「S/MIME」はメールが暗号化されるなど、暗号化の仕組みが異なります。

誤送信防止

メールの誤送信が発生すれば関係ない相手に重要な情報が伝わり、情報漏えいとなります。ビジネスの場では日々多くのメールをやり取りしているため、ミスが発生する可能性は少なからずあるでしょう。セキュリティ対策ソフトを利用すると、そのようなリスクに備えることが可能です。

たとえば、社員のミスによるメールの誤送信そのものを防止できるセキュリティ対策ソフトも存在します。社員が送信ボタンを押したメールの送信を一定時間だけ保留にしたり、ポップアップにより注意喚起したりできます。

メールセキュリティ対策の種類

メールセキュリティ対策には、複数の種類があります。ここでは、具体的にどのような種類があるか解説します。

ゲートウェイ型

ゲートウェイ型は、サーバーにおいてセキュリティ対策を行う方法です。サーバーの周辺機器に設置し、サーバー攻撃の可能性がある危険なメールが各コンピューターに届く前に検知します。多くのコンピューターがリスクにさらされる可能性をまとめて排除できます。ゲートウェイ型の対策は、オフィスへの導入がおすすめです。

エンドポイント型

エンドポイント型は、エンドポイントとなるパソコンやタブレット端末などのデバイスにセキュリティ対策ソフトをダウンロードする方法です。他の方法と組み合わせて利用すると、セキュリティ対策をより強化できます。1台あたりの単価は低めです。ただし、利用する端末の数が増えると費用も高くなるため、注意しましょう。

クラウド型

クラウド型は、インターネット上で利用可能なメールセキュリティ対策です。社内にサーバーを設置する必要がないため、短期間で導入できます。また、初期費用や運用コストも抑えられます。オプションを利用すれば、ある程度はカスタマイズも可能です。ただし、自由にセキュリティの内容を決められるわけではありません。

メール添付ファイルの危険性

メールの添付ファイルには危険性もあり、その対策としてPPAPもあります。ただし、PPAPにもリスクはあるため、以下で詳しく解説します。

PPAPとは

PPAPとは、圧縮したZipファイルにパスワードをかけてメールで送信し、その後に別のメールでパスワードを通知する方法です。「Password protected Zip file(パスワード付きのZipファイル)」「Password(パスワード)」「Angoka(暗号化)」「Protocol(プロトコル)」の頭文字をとり、「PPAP」と表現されています。

ファイルを添付したメールを誤送信しても相手は内容を確認できないため、情報を盗まれたり流出したりするリスクを防げます。

PPAPのセキュリティリスク

従来のPPAPは安全な方法とされて多くの企業が利用していましたが、現在ではメールの窃取やマルウェアへの対策についての課題が指摘されています。そもそも圧縮したZipファイルにパスワードをかけた状態では、ウイルス対策ソフトによる検知ができません。

PPAPによりかえって危険な状態が発生する可能性もあるため、企業の多くはPPAPの利用を取りやめる動きをみせています。

無料のメールセキュリティ対策の注意点

無料のメールセキュリティ対策を利用する場合、気をつけたいことがあります。具体的な注意点について解説します。

セキュリティ対策が不足している

無料のメールセキュリティ対策は、機能が不足している場合も多いです。たとえば、ウイルス検知しかできないなど、機能が限定的である可能性があります。さまざまな脅威に備えるには、総合的なセキュリティ対策が必要です。

サポートが提供されていない

無料の場合、サポートの提供が十分でないケースもあります。たとえば、ウイルスが検知できても、その後の対応は自分で行わなければならないソフトも多いです。また、セキュリティ対策の設定を調整できず、自社にとって脅威となるウイルスを検知できないものもあります。アップデートの頻度も低いため、最新の状況に対応できない可能性があります。

広告にウイルスが含まれる可能性がある

無料のソフトは、広告の表示で得られる収益により運営されています。場合によっては広告を介してウイルスに感染するパターンもあるため、注意が必要です。広告が表示されると、メールの画面で作業する際のストレスにもつながります。より安全かつ快適にメールを利用するには、広告が表示されない有料のソフトのほうが適しています。

メールセキュリティ対策ソフトの選び方

メールセキュリティソフトは、どのように選べばよいのでしょうか。ここでは、選び方を解説します。

必要な機能を搭載している

メールセキュリティ対策ソフトを選ぶときは、自社にとって必要な機能が搭載されているかチェックしましょう。ソフトによって、搭載されている機能はさまざまです。また、基本的な機能は共通して搭載されているものの、検出率には違いがあります。その点も考慮して選択しましょう。

システム連携ができる

メールセキュリティ対策ソフトは、自社のサーバーとの連携が必須です。自社のサーバーを確認したうえで、連携可能なソフトを選択しましょう。また、外部の企業とのやり取りにおいても安全性を確立するには、Microsoft 365やGoogle Workspaceなどと連携できるソフトを選ぶと安心です。

動作環境を確認する

メールセキュリティ対策ソフトを導入すると、デバイスの動作が遅くなる場合もあります。契約後にそのような問題が発覚すると業務に支障をきたす恐れもあるため、要注意です。無料トライアルを実施しているソフトを選び、事前に動作を確認しましょう。

まとめ

企業はサイバー攻撃のリスクにさらされており、メールについてもセキュリティ対策が必須となっています。社員教育やソフトの活用などにより、情報漏えいの危険性を排除することが大切です。

クオリティアは、さまざまな脅威を排除できるメールセキュリティ対策ソフトを開発しています。メールセキュリティベンダーの老舗として、クラウド型サービスやオンプレミス(自社運用)向け製品を提供しています。無料トライアルも実施しているため、自社のメールセキュリティ対策の強化に向けてぜひ利用してください。

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