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メールセキュリティのための暗号化とは?暗号化の重要性・方法・設定手順を徹底解説

2024.05.07 2024.08.13

こんにちは。株式会社クオリティア マーケティング部です。
メールの暗号化は、メールのセキュリティ強化において重要な役割を果たします。この記事では、メールにおいて暗号化が必要とされる理由や、暗号化するための仕組み・方法などを解説します。この記事では、メールの暗号化の仕組み・必要性・メリットについて解説しています。参考にしてください。

セキュリティ強化のためのメールの暗号化とは

メールの暗号化は、セキュリティ強化のために使われています。具体的な手法や目的は以下の通りです。

メール本文・添付文書を第三者に読めなくする処理

メールの暗号化とは、メールの本文や添付ファイルなど構成される要素を全て暗号化することを指します。メールにおけるセキュリティ上の脅威として挙げられるのが、一定の手順を踏めば内容の改ざんや盗聴などが可能なことです。

被害を防ぐためには、第三者の介入を阻止する加工・処理をしなければいけません。メールの暗号化は、その一環です。また、暗号化済みのメールを復元するには、受信者側が専用の鍵を使わなければなりません。そのため、誤送信したとしても相手に内容を見られず、セキュリティとして有効に働きます。

セキュリティ強化のためにメールの暗号化が必要な理由

セキュリティの強化にメールの暗号化が求められる理由は多岐に渡ります。具体的な理由と、それぞれの詳細は下記の通りです。

盗聴を防止する

メールの暗号化をすることで、情報の盗聴を防止できます。メールの暗号化によって、第三者には内容が読めなくなるためです。

メールが暗号化済みの状態なら、第三者による不正なアクセスによる被害も防げます。メールや添付ファイルを取得されたとしても、内容を復元するための方法が分からなければ内容の改ざんや盗聴ができません。

企業の信頼性を高める

企業の信頼性を高めるためにも、メールの暗号化は重要な存在です。ビジネスでは個人・取引先の詳細や、社外秘の情報をやり取りします。しかし、セキュリティ対策を怠っていると、重要・機密性の高い情報が外部に流出する可能性があります。情報の漏えいは、自社だけではなく取引先にも大きな被害が出かねません。

そのため、セキュリティ対策に力を入れていることを外部にアピールする必要があります。メールの暗号化を導入していれば、情報保護に取り組んでいるとして一定の信頼を得られます。

セキュリティ強化のためのメールの暗号化の仕組み

メールの暗号化をする方法には、2つの仕組みがあります。ここからは、それぞれの仕組みの詳細を解説します。

公開鍵暗号方式

公開鍵暗号方式は、公開鍵・秘密鍵の2種類の鍵を用いる方式です。公開鍵は、送信者がメールを暗号化する際に使われます。秘密鍵は、受信者が受け取ったメールを復号化する際に必要です。手順としては、まず受信者側で秘密鍵を作成した後、対応する公開鍵を作成します。

その後、送信者側が公開鍵を取得して、公開鍵を基にメールを暗号化して送信します。最後に、受信者が秘密鍵を使ってメールを復号化すれば完了です。

共通鍵暗号方式

共通鍵暗号方式は、秘密鍵暗号方式とも呼ばれます。送信者と受信者間で共通の鍵を用いて、メールの暗号化・復号化をする方式です。手順は、送信者が共通の鍵を作成した後、受信者に共有して復号化をしてもらいます。鍵が1種類だけで済むのが特徴で、鍵の作成や暗号化に手間がかかりにくい利点があります。

しかし、鍵が1種類だけの関係上、公開鍵暗号方式よりもリスク管理が重要です。共通の鍵が流出してしまうと、暗号化したメールにアクセスできてしまいます。

セキュリティ強化のための2つのメールの暗号化プロトコル

メールの暗号化のプロトコルとは、メール送受信の手順を意味します。主要なメールの暗号化のプロトコルは、以下の2つです。

安全なデータ通信を実現する「SSL・TLS」

SSL・TLS方式は、SSLとTLSという2つの暗号化技術を使った暗号化方式です。なお、SSLとTLSは呼び名が異なるだけで、実際には同じ機能を持っています。また、公開鍵暗号方式と共通鍵暗号方式を用いています。SSL・TLS方式の特徴は、通信を暗号化しつつ、メールやファイルなどのデータは暗号化しないことです。

SSL・TLSを使用するには、第三者機関が発行する電子証明書が必要です。通信途中で内容の改ざんがないか確認できるため、通信の安全性が保障されています。

メールを暗号化する「PGP・S/MIME」

PGP・S/MIMEは、メールやファイル自体を暗号化する技術です。こちらも、公開鍵暗号方式と共通鍵暗号方式が使われています。PGPとS/MIMEのどちらも公開鍵としての正当性が保証されているものの、S/MIMEの方が信頼性は高いとされています。

S/MIMEは第三者機関によって正当性が保証されています。ただし、S/MIMEは第三者機関の保証を受けるために、PGPよりもコストがかか点に注意点が必要です。

メールの暗号化導入のメリット

メールの暗号化を導入すると、さまざまなメリットを享受可能です。ここからは、具体的なメリットとそれぞれの詳細を解説します。

自動で暗号化されることで効率化がはかれる

メールの暗号化を導入すると、業務を効率的に進められます。メールでのやり取りが多い業種の場合、手動では暗号化の対応をする手間がかかってしまうためです。暗号化の必要性を自動で判定してくれる機能も必要です。

受信者側には負担がかからない

受信者側に負担がかからないことも、メールの暗号化を導入するメリットです。メールの暗号化をすることで、鍵の作成や照合など受信者側で必要な作業が不要となります。

電子署名などの機能も含まれている

電子署名とは、内容の改ざんがないことや、本人が送信していることを証明する機能になります。しかし、別途に電子署名を発行すると費用がかかります。メールの暗号化には電子署名の機能が含まれているため、コスト面で負担が軽減できます。

メールの暗号化の導入ポイント

メールの暗号化を選ぶ際は、意識するべきポイントがあります。具体的なポイントと詳細は下記の通りです。

自社にあるシステムとの連携を確認する

自社で他のシステムを導入している場合、それらとの連携可否を確認する必要があります。同じメールサービスを使い続けるために、連携できるメールサービスの種類の確認も必要です。

暗号化方式・暗号化プロトコルを確認する

暗号化方式・暗号化プロトコルを確認するのも大切です。SSL・TLSやPGP・S/MIMEなど、求めるセキュリティの内容に合わせて選びましょう。

まとめ

メールの暗号化が必要な理由やメールの暗号化の仕組み、導入するメリットなどについて解説しています。

メールのやり取りにおけるセキュリティ対策を怠ると、取引先や顧客からの信頼を損ねたり、被害を出したりしてしまいます。そのため、メールに関するセキュリティについて学び、リテラシーを高めて対策をすることが大切です。

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